“遊行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆぎょう40.9%
ゆぎやう18.2%
ゆうこう13.6%
あくがれ4.5%
ある4.5%
いで4.5%
ゆうぎょう4.5%
ゆきやう4.5%
ユギヤウ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「雪が解けたら、また教化きょうげの旅に出かけたいの。——信州へも、越後へも。——久しぶりに東海道も遊行ゆぎょうしてみたい」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて、これが、一面いちめんくさつたはつて、次第しだいにひら/\と、ふもとりて遊行ゆぎやうしやう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
半醒半睡の時には、よく東作のようなハッキリした月や太陽を見たり、半自覚的な夢中遊行ゆうこうを起したりする事があるのです。
S岬西洋婦人絞殺事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いるれば第一お目の毒なれば戸外おもてへ出て爛漫たる櫻のさかり山水のながめもとより四方よもの人が花に遊行あくがれさけに醉ひ打戲るゝ景状ありさまを御覽にならばお目の藥と再度ふたゝび言はれて氣色けしきばみ忠兵衞夫等を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かれそのあたり遊行あるきて、そのうたげする日を待ちたまひき。
十二月庚午かのえうまついたち、皇太子片岡に遊行いでます。時に飢ゑたるひと道のほとりせり。りて姓名かばねなを問ひたまふ。而してまをさず。皇太子飲食をしものを与へたまふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
その夏から金神こんじん遊行ゆうぎょうが西方へまわるのを忌んだためだが、なおそのほか、かねて築造にかかっていた山邸が、この夏ようやく落成したからでもあった。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
香のする花の咲き軟かな草のしげつて居る広野を愉快たのしげに遊行ゆきやうしたところ、水は大分に夏の初め故れたれど猶清らかに流れて岸を洗ふて居る大きな川に出逢いであふた
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
是によりて、独り八尋屋を馳せ越えて遊行ユギヤウし、既に多日を経て面言することを得ず。故に歎くのみ……(履仲紀)