“ゆぎょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
遊行100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かおりのする花の咲き軟らかな草のしげって居る広野ひろの愉快たのしげに遊行ゆぎょうしたところ、水は大分に夏の初めゆえれたれどなお清らかに流れて岸を洗うて居る大きな川に出で逢うた
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
上野国こうずけのくにの国府に明円という僧があったが遊行ゆぎょうひじりが念仏を申し通ったのを留めて置いて、自分の処へ道場を構え念仏を興行していたが、或夜の夢に、われはわが朝の大導師聖覚という者である。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「一度肉体死スルヤ、其霊魂ハ、遊行ゆぎょうシテ——遊行シテ……と」
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)