“景状”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ありさま25.0%
けしき25.0%
やうす25.0%
ようす25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ば顏へ押當おしあてながら引るゝ儘に床の上へ倒れ掛りし姫柳ひめやなぎかぜに揉るゝ景状ありさまなり庄兵衞是は首尾よしと思ふ間もなく娘のお光夜具のえりをば庄兵衞の顏へすつぽり掛けながら口の所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ともとしたのしみゐるこそ樂みなれといと物堅き長三郎が回答いらへにべなく言放いひはなすに忠兵衞今は詮方せんかたなく是ほど迄に勸めるに承引うけひく景状けしきあらざるは世に偏屈へんくつなる若旦那と霎時しばしあきれて居たりしが屹度きつとこゝろに思ひ附く事や有けんひざ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いざこれよりは鋭次に会ひ、其時清を押へ呉たる礼をも演べつ其時の景状やうすをも聞きつ、又一ツには散〻清を罵り叱つて以後こののち我家に出入り無用と云ひつけ呉れむと立出掛け
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
その時清を押えくれたる礼をもべつその時の景状ようすをも聞きつ、また一ツにはさんざん清をののしり叱って以後こののちわが家に出入り無用と云いつけくれんと立ち出でかけ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)