“景季”の読み方と例文
読み方割合
かげすえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから一子景季かげすえが、名馬磨墨するすみを賜わって、宇治川へ臨んだのも、親の景時にたいする頼朝の信寵の現われであったといってよい。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この様子に、景時の息子、景季かげすえ、景高、景家始め、家の子郎党十四、五人も、てんでに打物をとり、今にもうってかかろうとする様子をみせた。
物蔭に聞いていた家臣はきもを冷やした。簾の蔭に案じていたしずかもハッとした。情熱の病人は、遂に、烈火のかたまりを、景季かげすえへ吐きつけてしまった。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)