“景仰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいこう84.6%
けいぎょう15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、ただ困るのは、民間の余りな彼への景仰けいこうは、時には度がすぎて、孔明のすべてを、ことごとく神仙視してしまうことである。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『太平記』の繙読はんどく藤原藤房ふじわらのふじふさの生涯について景仰けいこうの念を起させたに過ぎない。わたくしはそもそもかくの如き観念をいずこから学び得たのであろうか。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
天子は天稟てんぴんの玉質であらねばならぬ。万民の景仰けいぎょうをあつめるに足るお方であらねばならぬ。宗廟社稷そうびょうしゃしょくを護りかためて揺ぎなき仁徳を兼ね備えておわさねばならぬ。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一眼見て範之丞は冬次郎の、素晴らしい人物に景仰けいぎょうしてしまった。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)