“景樹”の読み方と例文
読み方割合
かげき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長押なげしの上には香川景樹かげきからお婆さんの配偶つれあいであった人に宛てたという歌人うたよみらしく達者な筆で書いた古い手紙が額にして掛けてある。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
少し季節には早いけれども、香川景樹かげきみね夕立、———夕立は愛宕あたごの峰にかかりけり清滝河ぞ今濁るらん、の懐紙を床に掛けて貰った。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
景樹かげきなどがさわがれてゐたかげに、評判ひようばんにならずにゐたひとが、まだ/\ありました。その一等いつとうにつくひとは、越中えつちゆう富山とやま橘曙覽たちばなのあけみであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)