“一等”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっとう50.0%
いつとう25.0%
こちら12.5%
ソンブラ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうです、あれは此処ここでは一番大切なのです。まあしばらくじっと見詰みつめてごらんなさい。どうです、形のいいことは一等いっとうでしょう。」
チュウリップの幻術 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
景樹かげきなどがさわがれてゐたかげに、評判ひようばんにならずにゐたひとが、まだ/\ありました。その一等いつとうにつくひとは、越中えつちゆう富山とやま橘曙覽たちばなのあけみであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
背広でも着込んで、遠目だけでも紳士かブルジョアに見える奴にゃ、どうぞ一等こちらへと来るんだ。血の出る思いをしようがしまいが、五百ルーブリ積んで出さなくちゃならない。
グーセフ (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ここにれば一番よく見え、その残酷な快感を詳細に満喫出来るというんで、ほんとの闘牛ゴウアウスの連中は、借金しても争って、倍も高い陽かげの一等ソンブラへ納まるのだ。