“一等卒”の読み方と例文
読み方割合
いっとうそつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ兵隊で、そうですか、あいつも一等卒いっとうそつでさね、どうやってるかご存じですか。」「さあ知りません。隊で分れたきりですから。」
バキチの仕事 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
紙屋だったと云う田口たぐち一等卒いっとうそつは、同じ中隊から選抜された、これは大工だいくだったと云う、堀尾ほりお一等卒に話しかけた。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
旅団参謀は鼻声に、この支那人をとらえて来た、戸口にいる歩哨をびかけた。歩兵、——それは白襷隊しろだすきたいに加わっていた、田口たぐち一等卒いっとうそつにほかならなかった。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)