“堀尾”の読み方と例文
読み方割合
ほりお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紙屋だったと云う田口たぐち一等卒いっとうそつは、同じ中隊から選抜された、これは大工だいくだったと云う、堀尾ほりお一等卒に話しかけた。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それから堀尾ほりお一等卒へ、じろりとその眼を転ずると、やはり右手をさしべながら、もう一度同じ事を繰返くりかえした。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
勿論もちろん江木えぎ上等兵も、その中に四つ這いを続けて行った。「酒保の酒を一合買うのでも、敬礼だけでは売りはしめえ。」——そう云う堀尾ほりお一等卒の言葉は、同時にまた彼の腹の底だった。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)