“磨墨”の読み方と例文
読み方割合
するすみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「鮮かじゃ。鮮かじゃ。自得の馬術と思わるるがなかなか見事であるぞ。馬も宇治川先陣の池月いけづき磨墨するすみに勝るとも劣らぬ名馬じゃ」
だから一子景季かげすえが、名馬磨墨するすみを賜わって、宇治川へ臨んだのも、親の景時にたいする頼朝の信寵の現われであったといってよい。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この中に乗黄もあるべく、昭夜白も存すべく、はた未来の生唼いけずき磨墨するすみも活躍致すべく候へば、自今、馬を描くに於ては
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)