“するすみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
磨墨85.7%
摺墨14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この中に乗黄もあるべく、昭夜白も存すべく、はた未来の生唼いけずき磨墨するすみも活躍致すべく候へば、自今、馬を描くに於ては
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
女のつけた振袖に、ふんたる模様の尽きて、是非もなき磨墨するすみに流れ込むあたりに、おのが身の素性すじょうをほのめかしている。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
宇治川の合戦に、名馬摺墨するすみに乗って聞えを取り、その後、頼朝よりともにもおおぼえのよい梶原景季かじわらかげすえであった。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それと共に雲は摺墨するすみをうちこぼしたるごとく、雨はしのを乱して降って来た。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)