“膠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にかわ47.9%
にべ40.3%
にかは9.0%
こう1.4%
かう0.7%
にわか0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔はよくひびの入ったレコードをにかわかすがいでつけて使ったものだが、針がかちかち打っつかるたびにひどくサウンドボックスを傷める。
にべもなく断わる感じで、普段なら、「これ以上肥ったら大変だから」といったような冗談口のあってしかるべきところだったが……。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
しかしもう隅々には薄汚いカンヴアスをあらはしてゐた。僕はにかは臭いココアを飲みながら、人げのないカツフエの中を見まはした。
歯車 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
三郎の弟にらんという者があった。事情があってこうにゆく道で、まわり道をして母方の親類にあたるりくという者の家へいって泊った。
阿繊 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
豊臣太閤征韓のとき船此洲にかうして甚危かりし故船頭与次兵衛自殺せしとなり。北方は玄海灘渺々然として飛帆鳥のごとく後島うしろのしまはみな盃のごとし。壮雄限なし。日已申時。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
鮎川の町の人はどの家でもにわかや肥料をとるために鯨の肉を細かく刻んで、庭や路に乾して置くがそれが腐って、こんな臭いを発する。
海豚と河豚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)