“膠泥”の読み方と例文
読み方割合
モルタル100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
できるかぎりの用心をして膠泥モルタルと、砂と、毛髪とを手に入れると、前のと区別のつけられない漆喰をこしらえ、それで新しい煉瓦細工の上をとても念入りに塗った。
黒猫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
帷幕とばり区劃くぎられているその一劃は、前方の室といちじるしく趣を異にしていて、壁は一帯に灰色の膠泥モルタルで塗られ、床には同じ色で、無地の絨毯じゅうたんが敷かれてあって、窓は前室のよりもやや小さく
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
長い矩形に作られている本館の中央は、半円形に突出していて、左右に二条の張出間アプスがあり、その部分の外壁だけは、薔薇色の小さな切石を膠泥モルタルで固め、九世紀風の粗朴な前羅馬様式プレ・ロマネスク・スタイルをなしていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)