“張出間”の読み方と例文
読み方割合
アプス100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その真黒な焦土こげつちが、昨夜来の降雨のために、じとじと泥濘ぬかるんでいるので、その上には銀色をしたくらのような形で、中央の張出間アプスが倒影していた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それから、もう一つの套靴オヴァ・シューズの方は、本館の右端にある出入ドアから始まっていて、中央の張出間アプスを弓形に添い、やはりそれも、乾板の破片との間を往復しているのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
本館の右端に近い出入扉から始まっていて、張出間アプスの外側を弓形に沿い、現場に達しているが、その二つはいずれも、乾板の破片が落ちている場所との間を往復していた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)