“ゆうよく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遊弋68.6%
游弋22.9%
悠浴2.9%
有翼2.9%
游戈2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしこの船が鯨と同じ方向に、その中に挟まれて鯨の行く通りに遊弋ゆうよくすることができたら、なお一層の愉快だと感ぜしめずにはおきません。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
尺八は少し離れたところの机の上にあって、膝のわきには二本の刀が、これもとろにつながれたいかだのようにおだやかに、一室の畳の上に游弋ゆうよくしている。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ここで、思うさまの悠浴ゆうよくを試みた兵馬は、身心一層の爽快を覚え、網を張る猟師とは別れて、ひとり目的地へと急ぎます。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大円盤より有翼ゆうよく怪人あらわる
宇宙怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
米国の西部海岸に備えつけられた水中聴音機や其の辺を游戈ゆうよくしている監視船、さては太平洋航路を何喰わぬ顔で通っている堂々たる間諜船舶かんちょうせんぱくの眼と耳とを誤魔化ごまかすためだったのだ。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)