“游弋”の読み方と例文
読み方割合
ゆうよく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち、水域に游弋ゆうよくすること三日……その三日目も空しくまさに暮れなんとして、模糊たる夕靄ゆうもやの海上一面をおおわんとしている頃であった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
尺八は少し離れたところの机の上にあって、膝のわきには二本の刀が、これもとろにつながれたいかだのようにおだやかに、一室の畳の上に游弋ゆうよくしている。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私は網膜のなかで光線と色調とアリアン人種と、demi-mondaines の游弋ゆうよく隊とが衝突して散った。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)