“遊人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あそびにん75.0%
いうじん12.5%
ゆうじん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
章一のすぐうしろを歩いていた一人の遊人あそびにんは、章一の倒れた時その脚下あしもとから一ぴきの猫のような小さなけものの飛びだして走ったのを見た。
一握の髪の毛 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
五六百年の物では無い。松の外に格別古い物はない。石碑は嘉永かえいのものである。茶屋がけがしてあるが、夏過ぎた今日、もとより遊人いうじんの影も無く、茶博士さはかせも居ない。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
初めてぐううしのうて鰥居無聊かんきょむりょうまたでて遊ばず、ただ門につて佇立ちょりつするのみ。十五こう尽きて遊人ゆうじんようやまれなり。丫鬟あかんを見る。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)