“あそびにん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遊人70.6%
博徒5.9%
浪爺5.9%
游侠児5.9%
無頼漢5.9%
粋客5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諸方の部屋へやへ行って銀張りの博奕ばくちなどをして遊人あそびにんの仲間入りをするというような始末になって、家道は段々と衰えて行ったのでありました。
するとその隣りに坐りながら、いいかげんに酔っているところから、相手があったら言葉尻でも取って、食ってかかろうと構えている、博徒あそびにんらしい若者がいたが
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その火葬場へは、米の弟の新吉と云うのも来ていたが、それは真箇の弟でなしに、米がまだ歌妓げいしゃをしていた時からの情夫で、土地の人から達磨の新公と渾名あだなせられている浪爺あそびにんであった。
妖蛸 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
令はそこでそれをまた里正りせいに催促して献上さした。市中の游侠児あそびにんい促織を獲るとかごに入れて飼い、値をせりあげて金をもうけた。
促織 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
流行はやりといえば、能のみでなく、武士も町人も流行事はやりごとに追われている。個人に充実がなく、人々に大きな空虚うつろがあるのだった。歌舞伎風俗だの、無頼漢あそびにん伊達だてが、至上のものに見えた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ふむ、覚えてはゐないか。お前はその酔漢を見たとき、どう思つたか、粋客あそびにんだとは思つたらうね。」
マルクスの審判 (新字旧仮名) / 横光利一(著)