“なまけもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
怠惰者60.0%
懶惰者20.0%
怠者2.9%
惰者2.9%
懈惰者2.9%
懶怠者2.9%
懶惰漢2.9%
懶者2.9%
無頼漢2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし救うべからざる怠惰者なまけもので、その凡庸な域を脱するために努力をするよりもむしろ、飢え死にかかわき死にかする方を好むほどだった。
然るに、仮令銭は渡せない分とも、その銭は渡すことならぬ、というその銭は、何ういうつもりで書いたのだろう? 自分は平常ふだん懶惰者なまけもので通っている。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
またリップ・ヴァン・ウィンクルという怠者なまけものが、二十年もぶっ続けに眠ったというのもそこだと彼は話した。
貴方は外国人はけがらわしい、日本は日のもとだ、神の国だ、外国の人などを入れるなという日光様の教えもあるものを、背いてこんな事をしたからと、自分の惰者なまけもの余所よそにして
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
きよ、懈惰者なまけものが』とつて女王樣ぢよわうさまは、『若夫人わかふじんを、海龜うみがめに、またその上話うへばなしきにれてまゐれ。 ...
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
むかふの主人しゆじんもおまへ姿すがためてるさうにいたぞと、ろくでもなきすりごと懶怠者なまけもの懶怠者なまけものだ、れは懶怠者なまけもの活地いくぢなしだとだいそべつて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
私の故郷くには瀬戸内海のうみばたで、ヂストマと懶惰漢なまけものと国民党員の多い所だが、今度の総選挙では少し毛色のちがつた人をといふので、よその県で余計者になつた男をかつぎ込み
弁論の雄などというと、いかにも聞えがいいが、それは人間を讃める言葉として本質にふれたものではない。況んや宰我は懶者なまけもので嘘つきだ。彼こそまぎれもない口舌の徒である。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
のみならず敵の兵糧倉からは兵糧を奪い取ってくるし、附近の小賊や、無頼漢なまけものなどを呼び集めてきたので、孫策の軍は、たちまち四千以上の兵力になった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)