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怠惰者
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なまけもの
ふりがな文庫
“
怠惰者
(
なまけもの
)” の例文
幸「何うも仕方がありません、親父が死んでからは何も
為
(
し
)
ません、只遊び一方で仕様がない、
怠惰者
(
なまけもの
)
になって仕様がありません」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
しかし救うべからざる
怠惰者
(
なまけもの
)
で、その凡庸な域を脱するために努力をするよりもむしろ、飢え死にか
渇
(
かわ
)
き死にかする方を好むほどだった。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
譲吉は、最初高商の秀才と云う
振込
(
ふれこ
)
みで、近藤家の世話になる事になったのだが、譲吉は秀才でないばかりか、可なり
怠惰者
(
なまけもの
)
に近い方であった。
大島が出来る話
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
あの姉さんは鬼ではないか、父さんを
怠惰者
(
なまけもの
)
にした鬼ではないか、お前の
衣類
(
べべ
)
のなくなつたも、お前の家のなくなつたも皆あの鬼めがした仕事
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
インド人は名高い
怠惰者
(
なまけもの
)
でありますけれども、ネパール人はインド人とほとんど反対であって、どっちかというと日本人に非常によく似て居るです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
「
空
(
くう
)
の
空
(
くう
)
」だとか、
内部
(
ないぶ
)
だとか、
外部
(
ぐわいぶ
)
だとか、
苦痛
(
くつう
)
や、
死
(
し
)
に
對
(
たい
)
する
輕蔑
(
けいべつ
)
だとか、
眞正
(
しんせい
)
なる
幸福
(
かうふく
)
だとか、と
那麼言草
(
こんないひぐさ
)
は、
皆
(
みな
)
ロシヤの
怠惰者
(
なまけもの
)
に
適當
(
てきたう
)
してゐる
哲學
(
てつがく
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「女中と云ふものが主人の家に大勢居ることは一層お金持を
怠惰者
(
なまけもの
)
にするだけのもので、世の中の
為
(
た
)
めにはならないと
私
(
わたし
)
は気が附きました。さうぢやないでせうか。」
月夜
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
然しお源には
連添
(
つれそっ
)
てから足掛三年にもなるが未だ磯吉は
怠惰者
(
なまけもの
)
だか
働人
(
はたらきにん
)
だか判断が着かんのである。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
突当
(
つきあたり
)
の
煉瓦
(
れんが
)
の私立学校と
背
(
せなか
)
合せになっている
紋床
(
もんどこ
)
の親方、名を紋三郎といって大の
怠惰者
(
なまけもの
)
、若い
女房
(
かみさん
)
があり、
嬰児
(
あかんぼ
)
も出来たし、
母親
(
おふくろ
)
もあるのに、東西南北、その日その日
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
けれど翁は、赤目のちぢれ毛の、
怠惰者
(
なまけもの
)
の夫に向っては神を説き聞かしたことが一度もない。
点
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし天南はごりがんの上に大變人で、また
怠惰者
(
なまけもの
)
であつた。自分に氣の向いた事をさせるとさうでもなかつたが、寺の用となれば、目の
敵
(
かたき
)
のやうにして打ツちやらかして置く。
ごりがん
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
今や狭い地球上——ことにこの狭い日本では、
碌
(
ろく
)
でもない人間が
殖
(
ふ
)
え過ぎて
甚
(
はなは
)
だ困っている。
怠惰者
(
なまけもの
)
や意気地無しがドシドシ死んでしまえば、
穀潰
(
ごくつぶ
)
しの減るだけでも国家の為に幸福かも知れぬ。
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
『余は素敵に勉強した
怠惰者
(
なまけもの
)
だ』
フランソア・コッペ訪問記
(新字旧仮名)
/
堀口九万一
(著)
あの
姉
(
ねへ
)
さんは
鬼
(
おに
)
ではないか、
父
(
とゝ
)
さんを
怠惰者
(
なまけもの
)
にした
鬼
(
おに
)
ではないか、お
前
(
まへ
)
の
衣類
(
べゞ
)
のなくなつたも、お
前
(
まへ
)
の
家
(
うち
)
のなくなつたも
皆
(
みな
)
あの
鬼
(
おに
)
めがした
仕事
(
しごと
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
愛すべき
怠惰者
(
なまけもの
)
だったが、オリヴィエからいつも親切にたやすく宿題を作ってもらったことがあるので、今でもなお深い感謝の念を失わずにいた。
ジャン・クリストフ:09 第七巻 家の中
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「
空
(
くう
)
の
空
(
くう
)
」だとか、
内部
(
ないぶ
)
だとか、
外部
(
がいぶ
)
だとか、
苦痛
(
くつう
)
や、
死
(
し
)
に
対
(
たい
)
する
軽蔑
(
けいべつ
)
だとか、
真正
(
しんせい
)
なる
幸福
(
こうふく
)
だとか、とこんな
言草
(
いいぐさ
)
は、
皆
(
みな
)
ロシヤの
怠惰者
(
なまけもの
)
に
適当
(
てきとう
)
している
哲学
(
てつがく
)
です。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
酒を飲んで
怠惰者
(
なまけもの
)
で仕方がないというような者は、何うかすると良い職人などにあるもので、仕事を精出して
為
(
し
)
さえすれば、大して金が取れて立派に暮しの出来る人だが
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
亞弗利加洲
(
アフリカしう
)
にアルゼリヤといふ
國
(
くに
)
がある、凡そ
世界中
(
せかいぢゆう
)
此國
(
このくに
)
の
人
(
ひと
)
ほど
怠惰者
(
なまけもの
)
はないので、それといふのも
畢竟
(
ひつきやう
)
は
熱帶地方
(
ねつたいちはう
)
のことゆえ
檸檬
(
れもん
)
や、
橙
(
だい/\
)
の
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
き亂れて
其
(
その
)
得
(
え
)
ならぬ
香
(
かほり
)
四方
(
よも
)
に
立
(
た
)
ちこめ
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「どうだい、
怠惰者
(
なまけもの
)
たちだなあ、僕が言ってやったとおりだ!……よし、待っててやれ……。」
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
生來
(
せいらい
)
貴方
(
あなた
)
は
怠惰者
(
なまけもの
)
で、
嚴格
(
げんかく
)
で
無
(
な
)
い
人間
(
にんげん
)
、
其故
(
それゆゑ
)
貴方
(
あなた
)
は
何
(
な
)
んでも
自分
(
じぶん
)
に
面倒
(
めんだう
)
でないやう、
働
(
はたら
)
かなくとも
濟
(
す
)
むやうと
計
(
ばか
)
り
心掛
(
こゝろが
)
けてゐる、
事業
(
じげふ
)
は
代診
(
だいしん
)
や、
其他
(
そのた
)
のやくざものに
任
(
まか
)
せ
切
(
き
)
り
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
どうか此の金で
取附
(
とりつ
)
いてどんな商法でも
開
(
ひら
)
きなさい、共に力に成ろうから、
何
(
なん
)
でも身体を働いて
遣
(
や
)
らなくっちゃアいけんぜ、君は
怠惰者
(
なまけもの
)
だからいかん、運動にもなるから働きなさい
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
喰べては惡いかへと流石に母の心を
斗
(
はか
)
りかね、顏をのぞいて猶豫するに、あゝ年がゆかぬとて何たら譯の分らぬ子ぞ、あの姉さんは鬼ではないか、父さんを
怠惰者
(
なまけもの
)
にした鬼ではないか
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
数年前に死んだ父親は、気の弱い
怠惰者
(
なまけもの
)
だった。妻や家族の者たちにたいへん迷惑をかけたのだった。セシルにはまた一人の兄があった。それが悪いほうへそれてしまっていた。
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
生来
(
せいらい
)
貴方
(
あなた
)
は
怠惰者
(
なまけもの
)
で、
厳格
(
げんかく
)
で
無
(
な
)
い
人間
(
にんげん
)
、それ
故
(
ゆえ
)
貴方
(
あなた
)
は
何
(
な
)
んでも
自分
(
じぶん
)
に
面倒
(
めんどう
)
でないよう、
働
(
はたら
)
かなくとも
済
(
す
)
むようとばかり
心掛
(
こころが
)
けている、
事業
(
じぎょう
)
は
代診
(
だいしん
)
や、その
他
(
た
)
のやくざものに
任
(
まか
)
せ
切
(
き
)
り
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其
(
そ
)
れと
打付
(
うちつ
)
けて
云
(
い
)
ふのも、
院長
(
ゐんちやう
)
に
恥
(
はぢ
)
を
掻
(
か
)
かせるやうなものと、
何
(
なん
)
とも
云
(
い
)
はずにはゐたが、
同僚
(
どうれう
)
の
院長
(
ゐんちやう
)
アンドレイ、エヒミチを
心祕
(
こゝろひそか
)
に、
老込
(
おいこみ
)
の
怠惰者
(
なまけもの
)
として、
奴
(
やつ
)
、
金計
(
かねばか
)
り
溜込
(
ためこ
)
んでゐると
羨
(
うらや
)
んでゐた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それと
打付
(
うちつ
)
けて
云
(
い
)
うのも、
院長
(
いんちょう
)
に
恥
(
はじ
)
を
掻
(
か
)
かせるようなものと、
何
(
なん
)
とも
云
(
い
)
わずにはいたが、
同僚
(
どうりょう
)
の
院長
(
いんちょう
)
アンドレイ、エヒミチを
心秘
(
こころひそか
)
に、
老込
(
おいこみ
)
の
怠惰者
(
なまけもの
)
として、
奴
(
やつ
)
、
金
(
かね
)
ばかり
溜込
(
ためこ
)
んでいると
羨
(
うらや
)
んでいた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
怠
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
惰
常用漢字
中学
部首:⼼
12画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“怠惰”で始まる語句
怠惰
怠惰屋
怠惰生