“其故”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
それゆゑ40.0%
そのゆゑ20.0%
そこ10.0%
そのせい10.0%
そのせゐ10.0%
それゆえ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其故それゆゑわたくしじゆくではこの規則きそく精神せいしん規則きそく根本こんぽんかへつて、各個人かくこじん都合つがふといふところを十ぶん了解れうかいせしむるといふ方針はうしんとつるのであります。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
今や/\と待中に程なくお花は出來り此方へといふ案内あんないにつれ忠八はあとに付て行けるほどに友次郎が病にふしたる一間に到りしかば忠八は座敷ざしきに入り先友次郎が病氣の樣子を見て大に驚き其故そのゆゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大切に致して至極しごく宜敷よろしう御ざいますと申ければ重四郎それあまりと申せば能過よすぎます私し風情ふぜいと云にお勇否々いへ/\然樣さやうでは御座りません御承知なれば御世話おせわ致しませう先でも金子の望みはなけれ共たびの御方はしりかるいによつ其故そこ先方むかう氣遣きづかひに思ひますから金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
イブセンの作に曲ぐべからざる生命のあるものは其故そのせいだろうと思う。
予の描かんと欲する作品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
時として顔の色沢いろつやなぞを好く見せるのはの病気の習ひ、あるひは其故そのせゐかとも思はれるが、まあ想像したと見たとは大違ひで、血を吐く程の苦痛くるしみをする重い病人のやうには受取れなかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
其故それゆえに洛中洛外の諸社、諸寺、五山十刹じっさつ、公家、門跡の滅亡はかれらが所行なり。ひとへに昼強盗といふべし。かゝるためしは先代未聞のことなり
応仁の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)