“心掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こころがけ37.2%
こゝろがけ27.9%
こゝろが16.3%
こころが7.0%
こゝろがか4.7%
ここころがけ2.3%
こころがか2.3%
こゝろがゝ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お前が、そういう心掛で買うのなら、時々は買ってもいい。お父様は、お好きななのだから。」と、おさんは言いました。
納豆合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
文「ウーム、殊勝心掛じゃ、時に吉とやら、そちの親方という新潟の沖にて親船に乗ってる奴はという名で何処の国の者か」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
落葉樣子をして、つて技折戸から。一寸言添へるがある、千助かな下帶などを心掛け、淺葱襦袢をたしなんで薄化粧などをする。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
殊勝なお心掛けじゃ。それなればこそ、たとえをば折られても、二度と父母の処へもったのじゃ。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
臨終らせなんでせうから、すぐに心掛りのないやうに、遺言眞似ごとだけもしませうと、果敢いんですわねえ……そればかりをのやうにしてつてたんですよ。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
心掛い、勉強家で、まあ、この湯治場は、お庇様とお出入さきで稼ぎがつきます。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
八人坊主といふのはいたいはゞさなである、つあるので八人坊主といつてる。小作米れる藁俵を四五俵分らねばらぬことがぎにからには心掛りであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さうして非常ろしくなつた。此奴同一運命るためにれてたのではなからうかとへると、今度いに心掛りになつた。によると心掛りよりは不愉快であつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)