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こころがけ
ふりがな文庫
“
心掛
(
こころがけ
)” の例文
「お前が、そういう
心掛
(
こころがけ
)
で買うのなら、時々は買ってもいい。お
父様
(
とうさま
)
は、お好きな
方
(
ほう
)
なのだから。」と、お
母
(
っか
)
さんは言いました。
納豆合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
西洋婦人と日本婦人とは
平生
(
へいぜい
)
の
心掛
(
こころがけ
)
がそれほど違う。料理に手数がかかるといって面倒がるような人は
亜弗利加
(
あふりか
)
の土人生活をするがいい。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
私は時々横眼を使って、裾から
兎
(
と
)
もすれば洩れようとするところの
琅玕
(
ろうかん
)
のような王昭君の脛を盗み見ようと
心掛
(
こころがけ
)
たが、仲々成功しなかった。
沙漠の美姫
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
これに反し、われわれの最も
意
(
い
)
を
注
(
そそ
)
ぐべき
心掛
(
こころがけ
)
は平常毎日の言行——言行と言わんよりは心の持ち方、精神の態度である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
私は差引計算や、バランスをとる
心掛
(
こころがけ
)
が好きではない。自分自身を潔く投げだして、それ自体の中に救いの
路
(
みち
)
をもとめる以外に正しさはないではないか。
いずこへ
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
単なるドグマに捕えられず、
飽
(
あく
)
まで合理的に真理を求めんとする
心掛
(
こころがけ
)
——それでなければ
神慮
(
しんりょ
)
には
協
(
かな
)
わない。われ等は心から、そうした態度を歓迎する。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
その
書遺
(
かきのこ
)
したものなどを見れば真実
正銘
(
しょうみょう
)
の漢儒で、
殊
(
こと
)
に
堀河
(
ほりかわ
)
の
伊藤東涯
(
いとうとうがい
)
先生が
大信心
(
だいしんじん
)
で、誠意誠心、
屋漏
(
おくろう
)
に
愧
(
は
)
じずということ
許
(
ばか
)
り
心掛
(
こころがけ
)
たものと思われるから
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
孝行な
倅
(
せがれ
)
にうってつけの気だてのよい嫁だ。老人の俺に仕事をさせまいとする
心掛
(
こころがけ
)
がよくわかる——。
麦の芽
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
そんな
心掛
(
こころがけ
)
は、この
子
(
こ
)
たちにはそもそも
註文
(
ちゅうもん
)
するだけ
無理
(
むり
)
なのです。そういうところは、この子たちも
大人
(
おとな
)
も
同
(
おな
)
じです。「
進
(
すす
)
めッ」と、
世間
(
せけん
)
の
強
(
つよ
)
い人たちはいいます。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
一晩に二三度は倉から家の
周囲
(
まわり
)
を夜廻りする位だから、おめおめ金を流して助かる様な馬鹿は見ない、要心が宜しくないから、人様に迷惑をかけるので、俺のように
心掛
(
こころがけ
)
が
宜
(
よ
)
かったら
厄払い
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
無論
(
むろん
)
あの
海嘯
(
つなみ
)
で
相当
(
そうとう
)
沢山
(
たくさん
)
の
人命
(
じんめい
)
が
亡
(
ほろ
)
びたのでございますが、
心掛
(
こころがけ
)
の
良
(
よ
)
い
遺族
(
いぞく
)
は
決
(
けっ
)
して
恨
(
うら
)
みがましいことを
申
(
もう
)
さず、
死
(
し
)
ぬのも
皆
(
みな
)
寿命
(
じゅみょう
)
であるとあきらめて、
心
(
こころ
)
から
御礼
(
おれい
)
を
述
(
の
)
べてくれるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
わたくしは
今日
(
こんにち
)
父の跡を襲いで、留守居役を
仰付
(
おおせつ
)
けられました。今までとは違った
心掛
(
こころがけ
)
がなくてはならぬ役目と存ぜられます。実はそれに
用立
(
ようだ
)
つお講釈が承わりたさに、御足労を願いました。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
……それじゃに、かねてのお
心掛
(
こころがけ
)
か。
弥
(
いや
)
疾
(
と
)
く
装
(
なり
)
が間に合うたもののう。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして何がしかの口銭を得ようとするのが商売の正しい
心掛
(
こころがけ
)
である。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
それよりも家へ帰ってその葡萄酒で兎を料理したら家族一同が珍味に
飽
(
あ
)
きます。何の遊びでも家族一同を楽しましめる
心掛
(
こころがけ
)
でなければ文明流と申されません。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
否
(
いな
)
、結婚ぐらい、なんべんやりなおしてもよいではないですか。退屈するまで、やり直しなさい。最も、やり直すのが面倒くさかったら、やり直す必要はないです。これ又見上げた
心掛
(
こころがけ
)
だな。
余はベンメイす
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
一二
度
(
ど
)
は
女中
(
じょちゅう
)
と一
緒
(
しょ
)
に
私
(
わたくし
)
の
許
(
もと
)
へお
詣
(
まい
)
りに
来
(
き
)
たこともありました、
普通
(
ふつう
)
なら一々
参拝者
(
さんぱいしゃ
)
を
気
(
き
)
にとめることもないのですが、
右
(
みぎ
)
の
女中
(
じょちゅう
)
と
申
(
もう
)
すのが
珍
(
めず
)
らしく
心掛
(
こころがけ
)
のよい、
信心
(
しんじん
)
の
熱
(
あつ
)
い
娘
(
こ
)
でございましたから
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
これはどんな場所でも何の場合でも自分の
心掛
(
こころがけ
)
次第で出来ない事はありません。よく嚼んで食べると一度に多くの分量を食べ過ぎる事もありませんから自然と衛生法に
適
(
かな
)
います。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
子爵
打笑
(
うちわら
)
い「それはチト過激ですね」中川「アハハ今の男子にそういっては無理でしょう。けれどもこれから先の男子はその位の
心掛
(
こころがけ
)
がなければなりません。自分の身を大切に思ったらその身を ...
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“心”で始まる語句
心
心配
心地
心持
心算
心細
心得
心底
心臓
心許