“書遺”の読み方と例文
読み方割合
かきのこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の書遺かきのこした一通を新吉が一人で開いて見ますると、病人のことで筆も思う様には廻りませんから、ふるえる手で漸々よう/\書きましたと見え、その文には
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『まだ、時刻もある故、その間に、お書遺かきのこしておく事でもあれば、それへ料紙りょうしすずりを上げてあるから、何なりとも』
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その書遺かきのこしたものなどを見れば真実正銘しょうみょうの漢儒で、こと堀河ほりかわ伊藤東涯いとうとうがい先生が大信心だいしんじんで、誠意誠心、屋漏おくろうじずということばか心掛こころがけたものと思われるから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)