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『厄払い』
ふりがな文庫
『
厄払い
(
やくばらい
)
』
正兵衛といえるはこの村にて豪家の一人に数えらるる程の農民なるが、今しも三陸海嘯の義捐金を集めんとて村役場の助役は来りつつ、刀豆を植えたる畑の中に正兵衛を見つけて立ちながら話す。 それでは東北に大海嘯があったため三万の人が亡くなったというのだ …
著者
徳田秋声
初出
「文藝倶樂部 第二巻第九編臨時増刊 海嘯義捐小説」博文館、1896(明治29)年7月25日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
除
(
とっ
)
了
(
しも
)
悄然
(
すごすご
)
許
(
とこ
)
漢
(
もの
)
後刻
(
のちほど
)
饗応
(
もてな
)
他
(
ひと
)
豪家
(
ものもち
)
取
(
とっ
)
余裕
(
ゆとり
)
際涯
(
はてし
)
眼顆
(
めのたま
)
相方
(
そうほう
)
海嘯
(
かいしょう
)
来
(
き
)
引
(
ひき
)
宜
(
よ
)
幾何
(
いくら
)
俺
(
わし
)
僥倖
(
しあわせ
)
劬
(
いた
)
何
(
ど
)
顰
(
ひそ
)
鐚
(
びた
)
遣
(
や
)
貴下
(
あなた
)
円
(
まる
)
刀豆
(
なたまめ
)
厘
(
りん
)
生命
(
いのち
)
烟
(
けむり
)
合力
(
ごうりき
)
周囲
(
まわり
)
活
(
い
)
果
(
はて
)
来
(
きた
)
堪
(
たま
)
揮
(
ふる
)
惘
(
あき
)
不断
(
ふだん
)
思召
(
おぼしめ
)
心掛
(
こころがけ
)