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心掛
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こゝろが
ふりがな文庫
“
心掛
(
こゝろが
)” の例文
落葉
(
おちば
)
掃
(
は
)
く
樣子
(
やうす
)
をして、
箒
(
はうき
)
を
持
(
も
)
つて
技折戸
(
しをりど
)
から。
一寸
(
ちよつと
)
言添
(
いひそ
)
へる
事
(
こと
)
がある、
此
(
こ
)
の
節
(
せつ
)
、
千助
(
せんすけ
)
は
柔
(
やはら
)
かな
下帶
(
したおび
)
などを
心掛
(
こゝろが
)
け、
淺葱
(
あさぎ
)
の
襦袢
(
じゆばん
)
をたしなんで
薄化粧
(
うすげしやう
)
などをする。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
卯平
(
うへい
)
は
短
(
みじか
)
い
時間
(
じかん
)
であつたが
氣
(
き
)
がついてから
心掛
(
こゝろが
)
けたので
財布
(
さいふ
)
には
幾
(
いく
)
らかの
蓄
(
たくは
)
へもあつた。
僅
(
わづか
)
な
衣物
(
きもの
)
であるがそれでも
煤
(
すゝ
)
けたやうに
褪
(
さ
)
めた
風呂敷
(
ふろしき
)
に
大
(
おほ
)
きな
包
(
つゝみ
)
が二つ
出來
(
でき
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
生來
(
せいらい
)
貴方
(
あなた
)
は
怠惰者
(
なまけもの
)
で、
嚴格
(
げんかく
)
で
無
(
な
)
い
人間
(
にんげん
)
、
其故
(
それゆゑ
)
貴方
(
あなた
)
は
何
(
な
)
んでも
自分
(
じぶん
)
に
面倒
(
めんだう
)
でないやう、
働
(
はたら
)
かなくとも
濟
(
す
)
むやうと
計
(
ばか
)
り
心掛
(
こゝろが
)
けてゐる、
事業
(
じげふ
)
は
代診
(
だいしん
)
や、
其他
(
そのた
)
のやくざものに
任
(
まか
)
せ
切
(
き
)
り
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ねえ、私達は
潔
(
いさぎよ
)
くその恩を被ようではありませんか! さうして愛を
豐
(
ゆた
)
かに持つことに
努
(
つと
)
め、それをすべてに
捧
(
さゝ
)
げることに、決して自分の
利益
(
りえき
)
を考へないやうにと
心掛
(
こゝろが
)
けませう。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
だから
人
(
ひと
)
は
何時
(
いつ
)
も
暗
(
くら
)
い
中
(
うち
)
から
起
(
おき
)
て
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
拜
(
をが
)
むやうに
心掛
(
こゝろが
)
けなければならぬ。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
それだから、自分の昔し世に
処
(
しよ
)
した時の
心掛
(
こゝろが
)
けでもつて、代助も
遣
(
や
)
らなくつては、
嘘
(
うそ
)
だといふ論理になる。尤も代助の方では、
何
(
なに
)
が
嘘
(
うそ
)
ですかと聞き返した事がない。だから決して喧嘩にはならない。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一寸
(
ちよつと
)
言添
(
いひそ
)
へる
事
(
こと
)
がある、
此
(
こ
)
の
頃
(
ごろ
)
から
元二
(
げんじ
)
は
柔
(
やはら
)
かな
下帶
(
したおび
)
などを
心掛
(
こゝろが
)
け、
淺黄
(
あさぎ
)
の
襦袢
(
じゆばん
)
をたしなんで
薄化粧
(
うすげしやう
)
などをする、
尤
(
もつと
)
も
今
(
いま
)
でこそあれ、
其
(
そ
)
の
時分
(
じぶん
)
仲間
(
ちうげん
)
が
顏
(
かほ
)
に
仙女香
(
せんぢよかう
)
を
塗
(
ぬ
)
らうとは
誰
(
たれ
)
も
思
(
おも
)
ひがけないから
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“心”で始まる語句
心
心配
心地
心持
心算
心細
心得
心底
心臓
心許