“こゝろがか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心懸50.0%
心掛50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
埋め何知ぬ體に居間へ立戻たちもどり居る所へ三人も歸來り首尾しゆびよく地獄谷へ突落せし體を告囁つげさゝやけば天忠は點頭うなづきて拙僧も各々の留主に斯樣々々にはからひたれば最早心懸こゝろがかりはなしさればとて大望たいまう密談みつだん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「サ、それが、お嬢様、何となく心懸こゝろがかりなので御座います」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
宜敷御廻おまはり下さるべし是のみ心懸こゝろがかり故縁者えんじや同樣の貴殿きでんなれば此事頼み置なりまた妻子さいしのこともよろしくお世話下せわくだされよと遺言ゆゐごんなし夫よりせがれ吉三郎に向ひ利兵衞殿むすめお菊は其方そなた胎内たいないより云號いひなづけせしに付利兵衞殿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
越前守ゑちぜんのかみ少しもおくせず左樣に候はゞ是非に及ばず天一坊儀につき少々せう/\御密談申上度存じ態々わざ/\推參すゐさん仕つり候御聞屆おきゝとゞけなきに於ては致し方なし然れば御暇おんいとま仕つらんと立懸たちかゝるに伊豆守殿天一坊の事ときゝて何事やらんと心懸こゝろがかりなれば言葉ことば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたし臨終りんじうらせなんでせうから、すぐに心掛こゝろがかりのないやうに、遺言ゆゐごん眞似まねごとだけもしませうと、果敢はかないんですわねえ……たゞそればかりをまとのやうにしてみはつてたんですよ。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しゆくし奉つれり奧方看病かんびやうのため國元くにもとへいらせられ若君わかぎみ誕生たんじやうにては公儀こうぎへ對しはゞかりありとて内々ない/\にて養育やういくのおぼしめしなりまた大納言光貞卿は當年たうねん四十一歳にあたり若君わかぎみ誕生たんじやうなれば四十二の二ツ子なりいかなる事にやむかしよりいみきらふ事ゆゑ光貞卿にも心掛こゝろがかりに思召おぼしめしある日家老からう加納將監かなふしやうげん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)