“しんけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真剣68.2%
眞劍11.4%
榛軒6.8%
伸剣4.5%
心懸2.3%
晋賢2.3%
瞋拳2.3%
親眷2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも、かれ自身は、どんなへまをやっても微笑一つもらさず、いつも真剣しんけんそのものといった顔つきをしていたのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
じいさんは、みみかたむけました。それにしてはなんとなく、そのは、真剣しんけんかなしかったのです。
手風琴 (新字新仮名) / 小川未明(著)
だい一は、國民こくみん眞劍しんけん生命せいめい財産ざいさん尊重そんてうするにいたることである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
その眞劍しんけんさにたれて、をつとはそんなことかんがへつづけながら、ぢつとひとみらしてゐた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「蘭草。世上栽蘭各自誇。蜂英菖葉映窓紗。要知楚畹真香物。請看簇生浅紫花。」蘭軒は後文政四年に長子榛軒しんけんと倶に再び蘭草を詠じた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それは伊澤蘭軒らんけんの嗣子榛軒しんけんむすめで、棠軒の妻であつた曾能子刀自そのことじである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
腹から爆笑をゆすり上げている右近へ、遊佐剛七郎の伸剣しんけんが降り下った。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
はらわたをつんざく気合いを走らせて拝み撃ち!——あわれ泰軒先生、不動のごとく血の炎にまみれさった……と思いのほか刹那せつな! 燐光一線縦にほとばしって、ガッ! と兵衛の伸剣しんけんみ返したのは自源流でいう鯉の滝昇り、激墜げきついの水を瞬転一払するがごとき泰軒の剛刀であった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
急に買物がと心懸しんけんに言訳して初めて我部屋に入り、もう暮てもいゝ頃と思ったのが午後四時、それからの一時間をやっと送って、過日このあいだの伏糸で宿を立出で、本郷通りへ出てからの車に、柳橋とは言得ず両国までときめて
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
貞之進はそれが冗談にききたくなく、又かれずに心懸しんけんに顔あからめ、困り者ですとタッタ一言の調子が合せられずに、虚実の闘いは一先消滅し、かえってそれがために陰然地を造って、小歌を二無き者とそこへまつってしまった。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
菅氏では此年七月三日に菅三惟繩くわんさんゐじようが没した。継嗣は今の晋賢しんけんさんで、実は門田樸斎の第四子である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
打たずんば交りをなさずと云って、瞋拳しんけん毒手の殴り合までやってから真の朋友ほうゆうになるのもあるが、一見してまじわりを結んで肝胆相照らすのもある。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
景隆はかくの如き人の長子にして、其父の蓋世がいせいの武勲と、帝室の親眷しんけんとの関係よりして、斉黄の薦むるところ、建文の任ずるところとなりて、五十万の大軍をぶるには至りしなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)