“蓋世”の読み方と例文
読み方割合
がいせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、蓋世がいせいの得意に胸を張つて、やをら立ちあがるや、下腹の斜めのあたりに太十の所謂石のやうな拳を構へると、雷鳴の如き音声を張りあげた。
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
永く獄裏に呻吟しんぎんし、蓋世がいせいの大望を抱きながら、これをぶることあたわず、むなしく涙をのんで昊天こうてんに訴うるものも、古来決して少なくはありますまい。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「いたずらに敵をたたえるわけではないが、この仲達の観るかぎりにおいて、孔明はたしかに蓋世がいせいの英雄、当今の第一人者、これを破るは実に容易でない」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)