“がいせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蓋世43.8%
慨世31.3%
咳声6.3%
外生6.3%
外甥6.3%
街西6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
永く獄裏に呻吟しんぎんし、蓋世がいせいの大望を抱きながら、これをぶることあたわず、むなしく涙をのんで昊天こうてんに訴うるものも、古来決して少なくはありますまい。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
たといそれがやむにやまれぬ慨世がいせいのあまりに出た言葉だとしても、天子をさしはさむというはすなわち武家の考えで、篤胤の弟子でしから見れば多分に漢意からごころのまじったものであることは争えなかった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
蜀帝の力ある玉音は群臣のうえにこうせんした。朝に侍す百官は粛として咳声がいせいもない。綸言りんげんあに疑義ぎぎあらんやと人はみな耀かがやく目を以て答え、血のさしのぼる面をもって決意をあらわしていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
佐賀藩には弘道館こうどうかんというものがあって、ちょうど今の小学校、中学校のような役目を遂げつつあった。即ち藩の子弟で六、七歳になると、外生がいせいとなって入館する。
青年の天下 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
後周趙王こうしゅうちょうおうじょ玉姨ぎょくいの墓、平生王氏の外甥がいせいを憐重す、外甥先だって歿す、後、外甥と同じに葬らしむ」
崔書生 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
學院がくゐんつかはして子弟していともなはしむれば、なるがゆゑ同窓どうさうはづかしめらる。さら街西がいせい僧院そうゐんりてひと心靜こゝろしづかにしよましむるに、ることわづかじゆんなるに、和尚をしやうのために狂暴きやうばううつたへらる。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)