“しわぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
93.8%
咳声6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煙は花壇の上から蠅を追い散らした勢力よりも、更に数倍の力をもって、直接腐った肺臓を攻撃した。患者たちはしわぶき始めた。彼らの一回の咳は、一日の静養を掠奪する。
花園の思想 (新字新仮名) / 横光利一(著)
耳をすますと、頼政のしわぶきが、庭木の奥の古いむねから聞えてくるほど、そこと母屋は近かった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし扈従こじゅうの面々は、光秀のそうした胸のうちよりは、光秀が時折に咳声しわぶ容子ようすを見て、より以上な心配を寄せ
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)