“せきばらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
咳払70.8%
16.7%
咳一咳8.3%
4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寒月君は返事をする前にまず鷹揚おうよう咳払せきばらいを一つして見せたが、それからわざと落ちついた低い声で、こんな観察を述べられた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
直ぐにきましたから、しきり前刻さっきの、あの、えへん!えへん!せきばらいをしながら——ひどくなっておりますな——芝生を伝わって、おびただしい白粉おしろいの花の中を、これへ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鼻を詰らせながら、たなそこで口をぬぐって咳一咳せきばらい
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と呼んだ、我ながら雉子きじのように聞えたので、せきばらいして、もう一度
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)