咳一咳せきばらい)” の例文
「先生はお宅ですが、ちょいとお待ち下さい、」と妙な顔をして取次はくるりと入った、青年わかものは我を忘れた風でひょいとそのうなじすくめたが、立直って、えへん内証の咳一咳せきばらい
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鼻を詰らせながら、たなそこで口をぬぐって咳一咳せきばらい
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)