“咳一咳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がいいちがい60.0%
せきばらい40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
満足げに首肯うなずき首肯き小高い土盛りの中央に月の光を背にして立った。今一度、勢よく軍刀のつかを背後に押しやって咳一咳がいいちがいした。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
咳一咳がいいちがいオホン! と言ったような、そんな勿体もったいぶったものなぞでは決してなかった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「先生はお宅ですが、ちょいとお待ち下さい、」と妙な顔をして取次はくるりと入った、青年わかものは我を忘れた風でひょいとそのうなじすくめたが、立直って、えへん内証の咳一咳せきばらい
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鼻を詰らせながら、たなそこで口をぬぐって咳一咳せきばらい
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)