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咳
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せきばらい
ふりがな文庫
“
咳
(
せきばらい
)” の例文
スポンと栓を抜く、
件
(
くだん
)
の
咳
(
せきばらい
)
を一つすると、これと同時に、鼻が
尖
(
とが
)
り、眉が
引釣
(
ひッつ
)
り、額の
皺
(
しわ
)
が
縊
(
くび
)
れるかと
凹
(
へこ
)
むや、
眼
(
まなこ
)
が光る。
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
直ぐに
開
(
あ
)
きましたから、
頻
(
しきり
)
に
前刻
(
さっき
)
の、あの、えへん!えへん!
咳
(
せきばらい
)
をしながら——
酷
(
ひど
)
くなっておりますな——芝生を伝わって、
夥
(
おびただ
)
しい
白粉
(
おしろい
)
の花の中を、これへ。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もうその
咳
(
せきばらい
)
で、小父さんのお
医師
(
いしゃ
)
さんの、
膚触
(
はだざわ
)
りの柔かい、
冷
(
ひや
)
りとした手で、脈所をぎゅうと握られたほど、
悚然
(
ぞっ
)
とするのに、たちまち鼻が
尖
(
とが
)
り、眉が逆立ち、額の
皺
(
しわ
)
が
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(えへん)と
咳
(
せきばらい
)
を太くして、
大
(
おおき
)
な手で、灰吹を持上げたのが見えて、離れて
煙管
(
きせる
)
が映る。——もう一倍、その時図体が拡がったのは、袖を開いたらしい。
此奴
(
こいつ
)
、
寝
(
ね
)
ん
寝子
(
ねこ
)
の
広袖
(
どてら
)
を着ている。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と云う
咳
(
せきばらい
)
。
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“咳(
咳嗽
)”の解説
咳嗽(がいそう、en: cough)とは、医療分野における症状の一種であり、肺や気道から空気を強制的に排出させるための生体防御運動であり、通常繰り返して起こる気管・喉頭・呼吸筋の反射的な収縮運動である。一般的には咳(せき)という。
(出典:Wikipedia)
咳
漢検準1級
部首:⼝
9画
“咳”を含む語句
咳嗽
咳声
咳払
謦咳
咳枯
空咳
咳嗄
癆咳
咳拂
一咳
咳一咳
打咳
百日咳
癆咳病
御咳
咳入
労咳
咳唾
咳込
小咳
...