“真剣:しんけん” の例文
“真剣:しんけん”を含む作品の著者(上位)作品数
小川未明12
吉川英治3
田中英光1
佐藤紅緑1
谷崎潤一郎1
“真剣:しんけん”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究9.1%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語3.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しかも、かれ自身は、どんなへまをやっても微笑一つもらさず、いつも真剣しんけんそのものといった顔つきをしていたのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
じいさんは、みみかたむけました。それにしてはなんとなく、そのは、真剣しんけんかなしかったのです。
手風琴 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれが荒田老に予期していたものは、よかれあしかれ、もっと真剣しんけんな表情か、さもなくば全くの無表情だったのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
木剣とはいいながら枇杷びわしゃくすん薄刃うすばであるから、それは、真剣しんけんにもひとしいものだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
○「一生に一度は真剣しんけんな気持ちにさせられるものにぶつかってみたいと思うことは、そりゃあたし達にだって、ちゃんとあるわ。」
現代若き女性気質集 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
勇吉ゆうきちは、むしたちの敏感びんかんなのにおどろき、かつ、その真剣しんけんなのを、きみわるくさえかんじました。
雲のわくころ (新字新仮名) / 小川未明(著)
直ぐにも打縛ふんじばりでもするように、お前、真剣しんけんになって、明白あかりを立てる立てるッて言わあ。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いつもとちがった真剣しんけん心持こころもち不思議ふしぎ根強ねづよあらわれていた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
かあさんも、おねえさんも、まさちゃんの、いつにない真剣しんけんなようすをて、おかしそうに、おわらいになりました。
ペスをさがしに (新字新仮名) / 小川未明(著)
竹童はいまや必死のところ、かし棒切ぼうきれを風車かざぐるまのようにふって、燕作の真剣しんけんと火を飛ばしてたたかっているのだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しばらくのあいだ教室きょうしつは、しんとして、真剣しんけん空気くうきがみなぎりました。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
真剣しんけんだ。復讐魔ふくしゅうまと化しさっている喬之助の一語一語が、剃刀かみそりのように冷たさをもって、戸を貫いて壁辰の胸をす。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ぼくんだら、帰還きかんしたとき、老母ろうぼ言伝ことづてをしてくれないか。」と、真剣しんけん調子ちょうしで、いいました。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おまえのことをいちばん真剣しんけんかんがえているのが、わたしとさきでないか。
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
これをゆうちゃんは、あまり真剣しんけん姿すがたに、気味悪きみわるくなって、もうこのうえへびをいじめるにはなれなかったのです。
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「こ、これで、きみ、ブルに勝つというのかい?」と、目をみはって、真剣しんけんにたずねる。
小指一本の大試合 (新字新仮名) / 山中峯太郎(著)
ゴルドンは、次郎の日ごろと異なる真剣しんけん態度たいどを見て、いぶかしく思った。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
母親ははおやは、真剣しんけんになって、子守歌こもりうたをうたいはじめるのでした。
雲と子守歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、彼女は小娘の夢のようなことを真剣しんけんに考えた。そしてなお、できるだけ窓の下へ近づいて両の手で口をかこみ、忍びやかに、しかし懸命けんめいをこめて、
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらさら手落ておちはなくぎたのであったが、さて稽古けいこんで、おのれの工夫くふう真剣しんけんになる時分じぶんから、ふとについたのは
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
二人はその後月を重ね年を経ても一向この遊戯を中止する模様がなかったかえって二三年後には教える方も教えられる方も次第に遊戯のいきを脱して真剣しんけんになった。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
——悲しげな、真剣しんけんな、美しい顔で、そこには心からの献身けんしんと、なげきと、愛と、一種異様な絶望との、なんとも言いようのないかげがやどっていた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
こまりますね、左様さう真剣しんけん詰問きつもんされちや」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その真剣しんけんな顔付が、また、次の一廻り中、眼の前にある。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
無尽蔵むじんぞうともいうべき詩句に、彼女への讃美さんびの情をたくしては、それを、どこかしら不自然でもあれば真剣しんけんでもある感激かんげきをもって、彼女に朗読して聞かせる。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
けれど、としちゃんだけは、真剣しんけんでした。
年ちゃんとハーモニカ (新字新仮名) / 小川未明(著)
老紀昌は真剣しんけんになって再び尋ねる。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)
と富士男が真剣しんけんな顔をしていった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
真剣しんけんかんがえていました。
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
木剣はすでに真剣しんけんにひとしい。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どんな真剣しんけんな物でも、
南洋館 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
おなとしごろの青年せいねんあそあるいているのに、それをうらやむいろもなく、また自分じぶんのようすをずかしいなどとかんがえず、仕事しごとたいして真剣しんけんなのにうたれました。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひめがあれをただ海神かいじんいかりとのみかんじたのはいささか間違まちがってるが、それはそうとして、あの場合ばあいひめ心胸むねにはまことになみだぐましい真剣しんけんさが宿やどっていた。
ただしくきることは、どうして、このように不安ふあんなのであろうかと、正直しょうじきにいうと、はじめて、叔父おじさんは、正面しょうめんから、じっとぼくかおて、真剣しんけん態度たいどしめしたのでした。
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
真剣しんけんの時は、思わずほんとの心が出るものだ——とすれば——こう考えて来た時、お妙は、自分が喬之助に熱恋ねつれんささげているのであることを知って、一時に、え切れない恥かしさが燃え上って来て、顔が、火のようになっているのに気がついた。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その本来ほんらいのお姿すがたしろひかったたまかたちでございますが、ほど真剣しんけん気持きもちふか統一状態とういつじょうたいはいらなければ、わたくしどもにもそのお姿すがたはいすることはできませぬ。
しかしわかあまさんは、眼鏡めがねをかけたかお真剣しんけん表情ひょうじょうをうかべて、「いいえ、自分じぶんからだかして、爆弾ばくだんとなってしまうかねですから、どうしても供養くようをしてやりとうござんす。」といった。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「おじいさん、息子むすこさんのこえがきこえるわけではないが、ただあちらのようすがわかるというだけですよ。」と、主人しゅじんは、あまりおじいさんが、真剣しんけんかおつきをしているので、息子むすここえでもきくつもりでいるかとおもって、いいました。
夜の進軍らっぱ (新字新仮名) / 小川未明(著)
なんでも、そのは、母親ははおや方々ほうぼう転々てんてんしたというから、これまでの生活せいかつが、さっしられますが、ほかにも子供こどもどうしで、あのはたべられそうだとか、あのくさてたべたら、おいしかろうとか、真剣しんけんにいいっているのをくと、いじらしいがして。
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)