“献身”の読み方と例文
読み方割合
けんしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悲しげな、真剣しんけんな、美しい顔で、そこには心からの献身けんしんと、なげきと、愛と、一種異様な絶望との、なんとも言いようのないかげがやどっていた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
人間は、自分の利益とか快楽にしか奉仕しないということ、犠牲とか献身けんしんとかいうことは、その苦痛をおぎなって余りある自己満足があって始めて成立し得ること。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
とかく献身けんしんとか犠牲ぎせいとかいうと、いかにも高尚こうしょうに聞こえ、とても我々凡人ぼんじんの及ぶところでないように思われるが、この高尚なる心も我が物となすことができると思う。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)