“心胸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こころ33.3%
しんきょう22.2%
おもい11.1%
しんきよう11.1%
むね11.1%
ハート11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの北極の太陽に自己おのれ心胸こころたとえ歌った歌、岸本が東京浅草の住居すまいの方でよく愛誦あいしょうした歌をのこして置いて行ったのも同じ仏蘭西の詩人である。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
官兵衛は、説客として、まず彼の門をたたき、徹宵てっしょう、天下を談じ、風雲の将来をぼくし、また武士の心胸しんきょうをひらいて
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その中に、彼は今まで節子にひろげて見せたことの無い自分の心胸おもいを打明けた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一同瞑目めいもくせり、拱手きようしゆせり、沈思せり、疑団の雲霧はやうやく彼等の心胸しんきように往来しめけるなり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ひめがあれをただ海神かいじんいかりとのみかんじたのはいささか間違まちがってるが、それはそうとして、あの場合ばあいひめ心胸むねにはまことになみだぐましい真剣しんけんさが宿やどっていた。
宇宙秩序に目的、意義を認むるは知性の仕事でなくして情性(Gemüt)の仕事である、頭腦ヘッドの仕事でなくして心胸ハートの仕事である、從つて學理上の要求でなくして倫理上若くば宗教上の要求である。
学究漫録 (旧字旧仮名) / 朝永三十郎(著)