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こころ
ふりがな文庫
“
心胸
(
こころ
)” の例文
あの北極の太陽に
自己
(
おのれ
)
が
心胸
(
こころ
)
を
譬
(
たと
)
え歌った歌、岸本が東京浅草の
住居
(
すまい
)
の方でよく
愛誦
(
あいしょう
)
した歌を
遺
(
のこ
)
して置いて行ったのも同じ仏蘭西の詩人である。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
『まあお
爺
(
じい
)
さまでございますか!』
私
(
わたくし
)
は
覚
(
おぼ
)
えず
跳
(
と
)
び
起
(
お
)
きて、
祖父
(
じじ
)
の
肩
(
かた
)
に
取
(
と
)
り
縋
(
すが
)
って
了
(
しま
)
いました。
帰幽後
(
きゆうご
)
私
(
わたくし
)
の
暗
(
くら
)
い
暗
(
くら
)
い
心胸
(
こころ
)
に一
点
(
てん
)
の
光明
(
あかり
)
が
射
(
さ
)
したのは
実
(
じつ
)
にこの
時
(
とき
)
が
最初
(
さいしょ
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
あの
赤熱
(
しゃくねつ
)
の色に燃えてしかも凍り果てる北極の太陽に
自己
(
おのれ
)
の
心胸
(
こころ
)
を
譬
(
たと
)
え歌った
仏蘭西
(
フランス
)
の詩人ですら、決して
唯
(
ただ
)
梟
(
ふくろう
)
のように眼ばかり光らせて孤独と悲痛の底に震えてはいなかったことを想像し
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
あるいは——
一旦
(
いったん
)
失われた父らしい
心胸
(
こころ
)
を復た元へ引戻すことも出来ようか——離散した親子、夫婦が集って、もう一度以前のような家を成したい——こう彼女が、
一縷
(
いちる
)
の希望を夫に
繋
(
つな
)
ぎながら
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
胸
常用漢字
小6
部首:⾁
10画
“心”で始まる語句
心
心配
心地
心持
心算
心細
心得
心底
心臓
心許