“復讐魔”の読み方と例文
読み方割合
ふくしゅうま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真剣しんけんだ。復讐魔ふくしゅうまと化しさっている喬之助の一語一語が、剃刀かみそりのように冷たさをもって、戸を貫いて壁辰の胸をす。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それを御書院詰所の窓から抛りこんで逐電ちくでんして以来、いま復讐魔ふくしゅうまと化して、下谷黒門町の壁辰のもとに逃げこんでいる神尾喬之助——かれに、似たといっても瓜ふたつ、そっくりなのである。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ああして戸部近江之介をらなければならないことに立ち到った経過、いま全心身を挙げて一復讐魔ふくしゅうまと化し、残余ざんよの十七の生首なまくびねらっている自分の決心——それらを、細大さいだいらさず物語って
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)