“適当”のいろいろな読み方と例文
旧字:適當
読み方割合
てきとう78.6%
てきたう7.1%
はま7.1%
むか7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしがしんがりをつとめていた。わたしたちの行列は親方の指図どおり適当てきとうな間をへだてて進んだので、かなり人目に立つ行列になった。
あるひは世間せけん内縁ないえんつまつたはう適当てきたうかもれなかつたが、大久保おほくぼはなすところによると、奈美子なみこかれ作品さくひん愛読者あいどくしや一人ひとりで、またかれ憧憬どうけいするわか女性ぢよせい一人ひとりであつたところから
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
そうとすれば汚れの着きにくい服の色といい好みといい、丁度その職業にシックリと適当はまるものである。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「どうも僕なんかには、東京は適当むかねえようだね。うるさくって、うるさくって。あれじゃ、気が荒くなるのも無理はねえですよ。ちょっと電車へ乗るんだって、まるで喧嘩腰だもの。——さあ、どうです一本……」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)