“適確”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てきかく60.0%
きつぱり40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八五郎が平次の羽織に木片を入れて足場の踏板から落したのが、豫想以上に適確てきかくに下に立てた棒の上へバサリと落ちて來たのでした。
銭形平次捕物控:180 罠 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
無論作品さくひんといふものに、表現形式へうげんけいしき完全くわんぜんといふ事は必要ひつえうな事ですが、表現の如何いかんを問はず、作者さくしやがかういふ意味いみ眞實しんじつを捉へて、それを適確てきかくに現はし得てゐるとすれば
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
戻して貰へ、といふ、その「貰へ」といふ語が矜持心ほこりの強い健の耳に鋭く響いた。そして、適確きつぱりした調子で言つた。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
戻して貰へ、といふ、その「貰へ」といふことば驕持心ほこりの強い健の耳に鋭く響いた。そして、適確きつぱりした調子で言つた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)