“粋客”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいきゃく66.7%
あそびにん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
好奇の粋客すいきゃくもしわが『矢筈草』の後篇を知らんことを望み玉はば喜楽きらくなり香雪軒こうせつけん可なり緑屋みどりやまたあしからざるべし随処の旗亭きていに八重をへいして親しく問ひ玉へかし。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
かくして乗りつけたところは、粋客すいきゃく嫖客ひょうきゃくの行きも帰りも悩みの多い、吉原大門前です。無論もう客止めの大門は閉じられていましたが、そこへ行くと三とせ越しのお顔が物を言うのだから叶わない。
「ふむ、覚えてはゐないか。お前はその酔漢を見たとき、どう思つたか、粋客あそびにんだとは思つたらうね。」
マルクスの審判 (新字旧仮名) / 横光利一(著)