“ゆうじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
友人69.2%
遊人15.4%
祐仁7.7%
遊刃7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その老臣ろうしんは、つつしんで天子てんしさまのめいほうじて、御前ごぜんをさがり、妻子さいし親族しんぞく友人ゆうじんらにわかれをげて、ふねって、ひがしして旅立たびだちいたしましたのであります。
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
五六百年の物では無い。松の外に格別古い物はない。石碑は嘉永かえいのものである。茶屋ちゃやがけがしてあるが、夏過ぎた今日、もとより遊人ゆうじんの影も無く、茶博士さはかせも居ない。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
これも島津の御用をつとめる堺の薩摩屋祐仁ゆうじんは、いよいよ島津も滅亡かと、なにも手につかずにおろおろしていたが、吉之丞は
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それにもかかわらず自己制圧の手の下かられて僅に表面にあらわれて来たのが、例の難渋なあそびである。現実離れのした遊刃ゆうじん余りありというようなわけではあるまい。