友人ゆうじん)” の例文
は一こく友人ゆうじん送別会席上そうべつかいせきぜう見知みしりになつたR国人こくじんであつたので、わたしはいさゝか心強こゝろつよかんじて、みちびかるゝまゝにおくとほつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
その老臣ろうしんは、つつしんで天子てんしさまのめいほうじて、御前ごぜんをさがり、妻子さいし親族しんぞく友人ゆうじんらにわかれをげて、ふねって、ひがしして旅立たびだちいたしましたのであります。
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
貧窮ひんきゅう友人ゆうじん扶助たすけあたえぬのをはじとしていたとか、愉快ゆかい行軍こうぐんや、戦争せんそうなどのあったこと、面白おもしろ人間にんげん面白おもしろ婦人ふじんのあったこと、また高加索カフカズところじつにいい土地とち
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
花前の友人ゆうじんという人が、とつぜんたずねてきて、花前の身分みぶんがようやく明らかになった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
諭吉ゆきちは、べつにけらいなどいりませんが、はんからけらい一人ひとりぶんの旅費りょひがでましたので、じゅくのなかまに、だれか江戸えどへいきたいものはないかといいますと、岡本周吉おかもとしゅうきち原田磊蔵はらだらいぞうという友人ゆうじん
あには、おだやかな性質せいしつであったけれど、だれにたいしても、正直しょうじきおもったことをはなしました。ことに友人ゆうじんたいしては、すこしもかくしだてすることはなかったのです。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
勿論もちろんS、H夫人ふじんはS、H友人ゆうじん此処ここ待合まちあわせることになつてゐた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
昨日きのうきみ逆上のぼせられたのちわたしはハバトフとながいこと、きみのことを相談そうだんしましたがね、いやきみもこんどは本気ほんきになって、病気びょうき療治りょうじたまわんといかんです。わたし友人ゆうじんとしてなに打明うちあけます。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
N町エヌまち楽譜店がくふてんで、うた音楽おんがくきな小僧こぞうさんをさがしているというのだ。つい、昨日きのう友人ゆうじんからいたので、早速さっそくらせにきたが、どうかね。いってみるなら、紹介しょうかいするが。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるまち一人ひとりみょうおとこんでいた。昼間ひるまはちっともそとない。友人ゆうじんさそいにきても、けっしてそとへはなかった。病気びょうきだとか、用事ようじがあるとかいって、ずにへやのなかじこもっていた。
電信柱と妙な男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど、春先はるさきのことでした。友人ゆうじんたずねると
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)