“あした”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アシタ
語句割合
明日56.0%
22.2%
6.6%
4.7%
翌日4.2%
明朝3.9%
翌朝1.3%
晨朝0.3%
旦時0.1%
後朝0.1%
明旦0.1%
0.1%
0.1%
黎明0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それなら善は急げというから、明日あしたにも出立しゅったつしよう。」と、言いました。そしてその晩は、みんなで色々出立の用意をいたしました。
三人兄弟 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
明月記は千しやの書なれば七は六のあやまりとしても氷室をいでし六月の氷あしたまつべからず。けだし貢献こうけんの後氷室守ひむろもりが私にいだすもしるべからず。
配所のあしたは相変らず早い。良人おっとが日課の読経をつとめている間、新妻は、居室を清掃し、釜殿かまどのにまで出て、いそいそ立ち働いていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よる燭火ともしびきて、うれしげなあしためが霧立きりたやまいたゞきにもうあし爪立つまだてゝゐる。はやぬればいのちたすかり、とゞまればなねばならぬ。
と手を合せて伏拝み何所どこの人だか知りませんから心のうちしきりと礼を云い、翌日あしたに成りますると此金これでお米を買うんだと云う
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その晩二人は寝床へ入ってから、明朝あした自分達を生んでくれたもとの母さんを尋ねに三里彼方あなたの、隣村の杉の木の森をたずねに出る約束をしたのです。
迷い路 (新字新仮名) / 小川未明(著)
気を丈夫に持って養生して、ね、翌朝あしたまで眼を塞がずに僕が下枝を連れて来るのを御覧なさい。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
汝は晨朝あしたの蒔き散したるものをあつむ。
夕づつの清光を歌ひて (旧字旧仮名) / サッフォ(著)
かれ教へしが如して、旦時あしたに見れば、針をつけたるは、戸の鉤穴かぎあなよりき通りて出で、ただのこれる一二は、三勾みわのみなりき。
明くる旦時あした意祁おけの命、袁祁をけの命二柱はかりたまはく
ゆき後朝あしたすゑつむはな見參げんざんまへのこヽろなるべし、さて笑止せうしとけなしながらこヽろにかヽれば、何時いつ門前もんぜんとほときれとなくかへりて、ることもれかしとちしが
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
明石より上陸う不愉快な船中で、如何どうやらうやら十五日目に播州明石あかしついた。朝五ツ時、今の八時頃、明旦あした順風になれば船が出ると云う、けれどもコンナ連中れんじゅうのお供をしては際限がない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
辿る/\も闇き世を出づべき道に入らんとて、そらへと伸ぶる呉竹の直なる願を独り立て、あだし望みは思ひ絶つ其麻衣ひきまとひ、供ふる華に置く露の露散るあした
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「へい、跡は明晩……じゃねえ、あしたの朝だ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかせむわれも黎明あしたまで。
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)