“晨朝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ジンテウ33.3%
あした22.2%
じんちょう11.1%
しののめ11.1%
じんじょう11.1%
じんてう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晨朝ジンテウの勤めの間も、うと/\して居た僧たちは、爽やかな朝の眼を睜いて、食堂ジキダウへ降りて行つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
菜籠なかごを担って晨朝あしたに銭六、七百を携え、蔓菁かぶら、大根、蓮根れんこん、芋を買い、わが力の限り肩の痛むももののかずともせず、脚にまかせてちまたを声ふり立て、かぶらめせ、大根はいかに、蓮も候、芋やいも、と呼ばわりて
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
晨朝じんちょうの勤めの間も、うとうとして居た僧たちは、さわやかな朝の眼をみひらいて、食堂じきどうへ降りて行った。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
じきに押しかゝりては人馬ともに力疲れて気衰ふべければ、明暁野村三田村へ陣替ありて一息つぎ、二十八日の晨朝しののめに信長の本陣へ不意に切掛り、急にこれを攻めれば敵は思ひよらずして周章すべし
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
後夜の鐘をつく時は、是生滅法ぜしょうめっぽうと響くなり。晨朝じんじょう生滅滅已しょうめつめつい入相いりあい寂滅為楽じゃくめついらくと響くなり。聞いて驚く人もなし。われも後生の雲はれて、真如しんにょの月をながめあかさん
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
万法蔵院の晨朝じんてうの鐘だ。夜の曙色あけいろに一度騒立さわだつた物々の胸をおちつかせる様に、鳴りわたる鐘のだ。いつぱし白みかゝつて来た東は、更にほの暗いれの寂けさに返つた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)