“じんちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
晨朝33.3%
人腸33.3%
沈丁33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晨朝じんちょうの勤めの間も、うとうとして居た僧たちは、さわやかな朝の眼をみひらいて、食堂じきどうへ降りて行った。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
万法蔵院の晨朝じんちょうの鐘だ。夜の曙色あけいろに、一度騒立さわだった物々の胸をおちつかせる様に、鳴りわたる鐘のだ。いっぱし白みかかって来た東は、更にほの暗いれの寂けさに返った。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
常に寡言かげんにして、最も思慮雄断に長じ、たまたま一言を出せば確然人腸じんちょうを貫く、且つ徳高くして人を服し、しばしば艱難を経てすこぶる事に老練と、め立てているところを見ても
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
沈丁じんちょうの香の石階にたたずみぬ
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)