“食堂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じきどう32.6%
しょくどう15.2%
しよくだう10.9%
ジキダウ8.7%
ストローヷヤ8.7%
しよくどう6.5%
バフェ4.3%
ストローヴァヤ2.2%
じきだう2.2%
シュパイゼザール2.2%
ストローバヤ2.2%
ホール2.2%
メス2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここの食堂じきどうはこの寺の大部の伽藍と同様に国宝ですが、恐らくかつてはこの場所で隠元豆を食べたであらう彼などを甚だ想像しやすいのは
女占師の前にて (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
とにかくみんなは山男をすぐ食堂しょくどう案内あんないしました。そして一緒いっしょにこしかけました。山男がこしかけた時椅子いすはがりがりっと鳴りました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
わたくし夕食後ゆふしよくごいつものやうに食堂しよくだう上部じやうぶ美麗びれいなる談話室だんわしつでゝ、春枝夫人はるえふじん面會めんくわいし、日出雄少年ひでをせうねんには甲比丹カピテンクツクの冐瞼旅行譚ぼうけんりよかうだんや、加藤清正かとうきよまさ武勇傳ぶゆうでん
食堂ジキダウの正席は必、空座なのが常である。此は、尊者の座席として、あけて置くのである。尊者は、賓頭盧ビンヅル尊者の略號なのである。
街のあんまり小ざっぱりもしていない食堂ストローヷヤで酢づけの赤キャベジを添えた家鴨の焼いたのをたべたりしているのだった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ぞろ/\とホテルへはいつてつた。ちやうどクリスマスの翌夜よくやでパイントリイが物々もの/\しくかざられ、食堂しよくどう舞踊ぶようがあつたりして、まるでおまつりのやうなさわぎであつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
下手は食堂バフェの売台、背後に酒壜の棚、菓子の皿などを飾り、上手は三等待合室に通じている。
伸子はこんど帰って来て食堂ストローヴァヤの中をうろついている男女や子供がいなくなったことに気付く。並木道のベンチにあてのない表情で腰かけている男女がなくなった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
なほ大仏殿のうしろには、大講堂を初め、三面僧房、経蔵、鐘楼、食堂じきだうの類が立ち並んでゐる。講堂、食堂などは、十一間六面の大建築である。
月夜の東大寺南大門 (新字旧仮名) / 和辻哲郎(著)
それから、学校の制服を着た何百人もの少年が、黙りこくって眠そうに食べているだだっぴろい食堂シュパイゼザールが、まのあたりにうかんできた。
教会の外壁をまわって通る電車の窓ガラスと、向う側の食堂ストローバヤの扉が、ガーン、ガーン重くけたたましく鐘の音響によって絶えずふるえた。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
広い食堂ホールの中を片づけてしまって初めて自分の体になったような気がした。真実ほんとうにどうにかしなければならぬ。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
下級員クルウが仕事している間に、船尾の食堂メスへ彼等の食事を運んで遣るだけで、後片付けは見習アップがすることになっていたので、為吉が彼等と顔を合わすのは昼間甲板デッキで作業する時だけだった。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)