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『月夜の東大寺南大門』
ふりがな文庫
『
月夜の東大寺南大門
(
つきよのとうだいじなんだいもん
)
』
夕方から空が晴れ上つて、夜は月が明るかつた。N君を訪ねるつもりでひとりブラ/\と公園のなかを歩いて行つたが、あの広い芝生の上には、人も見えず鹿も見えず、たゞ白白と月の光のみが輝いてゐた。 南大門の大きい姿に驚異の目を見張つたのもこの宵であつ …
著者
和辻哲郎
ジャンル
哲学 > 東洋思想 > 日本思想
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
食堂
(
じきだう
)